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シリア 政府は化学兵器を使っていない?駐日シリア代理大使が報告 [海外]

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シリアの民間人に対する化学兵器使用が、これまでのニュースで注目されてきました。

化学兵器の使用者がシリア政府側の人間である可能性が高いことも反響を呼んでいます。

そして世界の国々の中には、この化学兵器使用の情報に伴い、
シリアのアサド政権に対して武力制裁を加えようかという動きもあります。

果たしてシリア政府は、国民に対して本当に化学兵器を使ったのでしょうか?



9月3日のフランス通信社(AFP)からの報告によると、
フランス政府は、シリアのアサド政権が化学兵器を使用したとする報告書をまとめたそうです。

その根拠は、
「8月21日の攻撃はアサド政権側が実行したもの」と断定したうえで、
「反体制派にはこれほど大規模での化学兵器を使った作戦を実行する能力はない」
と考えるからだそうです。

ちなみにシリアの首都ダマスカスの近郊では、
化学兵器により1300名以上の命が奪われたとされています。

また今回の報告書とは別になりますが、フランスの情報機関が入手した画像によると、
「ロケットの発射地点は政権の支配下にある」ことが判明しているそうです。

(※ただし、ここでのロケットが化学兵器を意味するのかどうかは調べきれませんでした)




現在のところ、特にアメリカとフランスはシリアに対して軍事介入に積極的な様子です。

シリア政府の非人道的な行動を暴こうとする活発な傾向を感じます。




こうしたフランスの報告がある一方で、9月3日の日本経済新聞では、
シリア政府の化学兵器使用を否定する記事がみられました。


シリアのワリフ・ハラビ駐日代理大使は9月3日の都内の会見で、
「シリア内戦において政府側はすでに軍事的な優位にあり、自国民に対して化学兵器を使うことはあり得ない」
と述べたそうです。

ハラビ駐日代理大使は、軍事介入に傾くアメリカやフランスなどを批判し、
国際社会は国連の調査結果を待つべきであるとしました。




シリアで使用されたと思われる化学兵器を巡っては、
政府側が使用したのか、反政府組織側が使用したのか、
未だ意見が大きく分かれています。

国連機関の結果報告によっては国際情勢が大きく動き、
場合によっては今回の化学兵器の被害者以上に多くの死傷者が出てしまう恐れがあります。

また今回のケースからも国や立場によって主張は異なることがわかりますが、
1つの情報や主張に依存するのではなく、
より広い視野を持って慎重な行動が国際社会に求められているものと考えます。


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